有馬記念2021:枠順
有馬記念は内枠有利と言われます。
中山2500mは基本的にコースロスなく、自由に位置取りをしたいというジョッキー心理から内枠有利と言われます。
じゃぁ、内枠が来ているか?
っと問われると・・・。
2014年:4 → 6 → 14
2015年:7 → 9 → 11
2016年:11 → 1 → 2
2017年:2 → 3 → 10
2018年:8 → 12 → 15
2019年:6 → 10 → 7
2020年:9 → 14 → 13
内枠の馬ばかりが来ているわけではない。
ただ、基本的に4角:5番手以内まで上がっていきたいのが中山2500m。
今年は、強烈な逃げ馬もいるし、逃げてG1を勝っている馬もいるだけに、その馬がどの枠に入るのか?
重要となりそうです。
で、枠順確定
1-1 ペルシアンナイト(牡7、C.デムーロ・池江泰寿)
1-2 パンサラッサ(牡4、菱田裕二・矢作芳人)
2-3 モズベッロ(牡5、池添謙一・森田直行)
2-4 メロディーレーン(牝5、岩田望来・森田直行)
3-5 ディープボンド(牡4、和田竜二・大久保龍志)
3-6 ウインキートス(牝4、丹内祐次・宗像義忠)
4-7 クロノジェネシス(牝5、C.ルメール・斉藤崇史)
4-8 ユーキャンスマイル(牡6、藤岡佑介・友道康夫)
5-9 ステラヴェローチェ(牡3、M.デムーロ・須貝尚介)
5-10 エフフォーリア(牡3、横山武史・鹿戸雄一)
6-11 アリストテレス(牡4、武豊・音無秀孝)
6-12 シャドウディーヴァ(牝5、横山典弘・斎藤誠)
7-13 アカイイト(牝4、幸英明・中竹和也)
7-14 アサマノイタズラ(牡3、田辺裕信・手塚貴久)
8-15 キセキ(牡7、松山弘平・辻野泰之)
8-16 タイトルホルダー(牡3、横山和生・栗田徹)
逃げるパンサラッサが1枠2番
スムーズに逃げるだろう。
となると、それについていくだけのディープボンドは枠順的に有利。
ディープボンドの外のウインキートス、クロノジェネシスもそれなりに良いポジションは取れそう。
エフフォーリアは、クロノジェネシス次第で、それをマークの形になるか?
少なくとも枠順的には、内に入るのは難しそう。
逆に大外となったタイトルホルダーは脚を使わって2番手争い。
枠順から見る有利不利はこんな感じか?
有馬記念2021:オッズ
10 エフフォーリア 2.5
07 クロノジェネシス 3.2
09 ステラヴェローチェ 8.6
16 タイトルホルダー 9.1
05 ディープボンド 18.7
15 キセキ 21.6
13 アカイイト 21.9
11 アリストテレス 29.1
02 パンサラッサ 32.7
14 アサマノイタズラ 36.3
06 ウインキートス 50.6
01 ペルシアンナイト 51.8
04 メロディーレーン 74.9
03 モズベッロ 95.8
12 シャドウディーヴァ 97.7
08 ユーキャンスマイル 99.0
【3歳馬?】有馬記念2021
今年は3歳馬が強い!
これをベースにここまで予想を組み立ててきた。
- 天皇賞:エフフォーリア(コントレイル・グランアレグリアを完封)
- ピクシーナイト:スプリンターズS
- シュネルマイスター:毎日王冠
- ソダシ:札幌記念
- 富士S:ソングライン
- オールアットワンス:アイビスサマーダッシュ
- ヨカヨカ:北九州記念
- レイハリア:キーンランドC
- ソーヴァリアント:チャレンジC
今日、行われた阪神Cも
グレナディアガーズ・ホウオウアマゾンで3歳馬ワンツー。
また、
勝てなくてもG1でしっかり成績を出している。
- マイルチャンピオンシップもシュネルマイスター(2着)・ダノンザキッド(3着)・ホウオウアマゾン(5着)
- ジャパンカップもシャフリヤール3着・ユーバーレーベン(6着)
今回、有馬に出走する3歳馬は
- アサマノイタズラ(朝日セントライト記念1着・フジTVスプリングS2着)
- エフフォーリア(皐月賞1着・天皇賞(秋)1着)
- ステラヴェローチェ(サウジアラビアRC1着・神戸新聞杯1着)
- タイトルホルダー(菊花賞1着・報知弥生ディープ記念1着)
ともに実績ありのメンバー。
*エフフォーリア以外は、古馬との戦いは初めて。
3歳での有馬勝ち馬
3歳馬で有馬記念に勝った馬(2010年以降)を挙げると
ブラストワンピース、サトノダイヤモンド、ゴールドシップ、オルフェーヴル、ヴィクトワールピサが勝っている。
全て3番人気以内。
ちなみに、
2019年はサートゥルナーリア(2着)・ワールドプレミア(3着)
その他、キタサンブラック、トゥザワールド、トゥザグローリーなどが馬券に。
有馬記念2021:出走馬分析
12月21日現在
アカイイト
第46回エリザベス女王杯の勝ち馬
父キズナ、母父シンボリクリスエス。
今年のエリザベス女王杯は厳しいレースでパワーを要する血統・馬が有利であった。
垂水Sでの鮮やかな追い込みに関しても、上り35.0かかってるだけに、中山コースは向くはず。
距離延長は苦にしないタイプだが、2500mとなるとどうだろうか?
アサマノイタズラ
3歳馬、中山の非根幹距離、フジTVスプリングS2着(1800m)、朝日セントライト記念1着(2200m)の実績。
安定して力は出せないが、菊花賞でも最後方から内を突き、着順9着も4着馬ステラヴェローチェとは小差。
引き続き田辺が鞍上。
ただ、田辺の過去の有馬の乗り方を見ると有馬の基本を熟知していない。
力のない馬だったと言えばそうだが、池添だったらもっと違う乗り方をした思う。
上手く乗るし柔らかく乗るジョッキーだけど、有馬では買えないジョッキーかな?
この部分をどこまで考慮するか?
アリストテレス
昨年の菊花賞で見せたパフォーマンスはどこに行ったのか?
と思わせるアリストテレス
不良のアメリカジョッキーCを勝ったあと、鳴りを潜めている。
血統的には、東京より中山向きとは思うが、ガラッと一変は難しいか?
ウインキートス
オールカマー2着のウインマリリン。
展開が向いたとは目黒記念で1着。
父ゴールドシップもここでは厳しいか?
エフフォーリア
皐月賞馬、天皇賞でコントレイルを完封。
3歳馬の大将格:エフフォーリア
この馬は中山向きなのか?東京向きなのか?
瓦落的には、中山巧者だと思っている。
その理由が皐月賞。
あの日は、若干、内より外が伸びる馬場、内枠不利の日であった。
常に悪い内を走り、抜け出し、0.5差、それもレベルの高い3歳馬同士の戦いで・・・。
距離の不安を言われているが、
血統的に、
父エピファネイアは有馬で負けたが、あの時は勝ち馬ジェンティルドンナ。
路盤がよく、スローの上り勝負であった。
上りがかかった方がいいこの馬には不利な年であったのも事実。
母父ハーツクライ、母系はヒシアマゾンとか・・・心配不要
エブリワンブラック
キタサンブラックの弟
ここでは難しいか
キセキ
カギを握る1頭がこの馬。
今までのような出たなりで出て、行く気に任せて行く。
そんなレースで許されるか?
パンサラッサの大逃げ・タイトルホルダーの後ろをキセキががっちりマーク。
4角先頭を伺うようなら盛り上がるが・・・。
クロノジェネシス
昨年の覇者。
グランプリ3連勝中。
東京より中山。
凱旋門賞でも期待したが、あそこまでの馬場は経験なしでは厳しかったか?
重箱の隅をつつくようだが、
ドバイシーマクラシックでミシュリフの2着は評価も、宝塚記念1着は一線級の相手だったか?
中山コースなら古馬No.1を疑う余地はないが、昨年以上のパフォーマンスを期待していいのか?
中間の状況に注目とともに・・・。
シャドウディーヴァ
ジャパンカップ最先着馬(7着)のシャドウディーヴァ
血統的に、中山で一発という要素もあるが・・・。
ステラヴェローチェ
3歳馬:ステラヴェローチェ
馬場が少しでも重くなれば、上りがかかる競馬になるのであればこの馬。
クロノジェネシスと同じバゴ産駒。
距離的には、菊花賞より短縮の今回の方がいいだろう。
脚質的にマクリも可能
皐月賞は内枠のフリを克服
ミルコDがどう乗るか?
タイトルホルダー
逃げて菊花賞を勝ったタイトルホルダー。
皐月賞2着、ダービーではキレ負けもしっかり脚を使っていた。
もともと東京スポーツ杯2歳S、ホープフルS、報知弥生ディープ記念などこの世代でも大関クラス。
パンサラッサをどこまで遊ばせるか?
この馬の動き方が展開を左右するだろう。
パンサラッサ
オクトーバーS・福島記念ともに離して逃げて2連勝。
展開を惑わす・他のジョッキー泣かせのタイプ。
今回もしっかり逃げてどこまでか?
ペルシアンナイト
力はしっかり出し続けているペルシアンナイト。
ただ、上積みは厳しいか?
メロディーレーン
距離延長が得意なメロディーレーン
今回は距離短縮、弟はタイトルホルダーも・・・。
モズベッロ
泥んこ馬場ならモズベッロ。
ここでは厳しいか?
ユーキャンスマイル
かつての勢いがなく中山2500mで覚醒というイメージはわかない。
有馬記念2021の注目:横山ファミリー
今年の有馬、横山ファミリーにも触れておこう
- エフフォーリア:横山武
- シャドウディーヴァ:横山典弘
- タイトルホルダー:横山和生
これを見ると横山典さんはポツンあるかもね。
前が引っ張るのは見えてるし、その1頭が息子だし、エフフォーリアも早めに前を捕まえに行くし、漁夫の利を狙うならその乗り方だろうしね。
有馬記念2021の結論
今年の有馬記念、一言で超レベルの高い戦いになる!
と考えている。
この動画を見て欲しい
タイトルホルダーは、逃げる逃げないのではなく1000m 1分のペースで走る。
34コーナーで先頭、4馬身・5馬身差で直線に入る。
パンサラッサはスローでは逃げない。
タイトルホルダーは1000m 1分の自分のペースを踏む。
となれば、それを追う馬たちの足の溜め方、上がりの脚が重要となる。
- 1000m~1600/1800mは多少緩むだろうから、そこでしっかり上がっていけるか?
- 残り600m、長い脚を持続できるか?
この辺りがポイントとなるし馬だけでなくジョッキーの腕が試される。
本命は?
そこで本命は
やっぱりエフフォーリア。
改めて天皇賞を考えると
3歳の10月の時期でコントレイル・グランアレグリアに完勝。
あれから2か月、成長を考えれば、更に差は開いていておかしくない。
負けた2頭は
- コントレイルがジャパンカップ
- グランアレグリアがマイルチャンピオンシップ
を勝っている。
序列から、エフフォーリアの大将は揺るがない。
父エピファネイアは有馬で凡走したという声を聞くが、そもそもエピファネイアって強い馬だった?
この馬が、種牡馬で成功しているのはシーザリオの血でしょ?
父スペシャルウィーク、母父Sadler’s Wells(サドラーズウェルズ)、そこにシンボリクリスエス。
シンボリクリスエスと言えば、目の前で有馬も見たけど、有馬を2連覇の中山巧者。
エフフォーリアが、東京より絶対中山の方がいい!とまでは言わないけど、
ダービーでは、シャフリヤールにキレ負けしているわけで・・・。
対抗は?
対抗は、ステラヴェローチェ。
これまた3歳馬。
菊花賞は距離も若干長かった。
今回は、M.デムーロに乗り替わる。
ある程度の位置を取りに行くとも考えられるし、父バゴだけに中山の馬場が合わないわけがない。
調教からは、菊花賞の時より良さそう。
3番手は?
3番手は、タイトルホルダー。
これまた3歳馬。
一番レースをしやすいのがこの馬。
パンサラッサを行かせ、自分のペースで走るだけ。
1000mを1分の厳しい競馬を演出し、その後、少し息を入れる。
そして、3角からロングスパート。
4角ある程度の差をあけて直線。
これを差すのは並大抵なものではない。
菊花賞の疲れが残っているようであれば、難しいだろうが、調教からは元気いっぱい。
大外の16番だからこそ包まれる心配もないし、横山和生への乗り替わりの心配はあるが、やることが明確である以上、逃げ残り十分
要するに
皐月賞の1,2,3着を、この有馬記念でも買いたいと思う。
以下、
- クロノジェネシス:適正・実績・能力・鞍上(ルメール)は馬券クラス
- アカイイト:エリザベスの競馬を今回もやるだけ、2500mという距離に戸惑わなければ
- パンサラッサ:タイトルホルダーが可愛がってくれれば前残りも
- ディープボンド:枠的にパンサラッサについていく形で好位で競馬はしやすい。ただ中山実績に疑問
- アサマノイタズラ:本来、本命も考えていたが、田辺Jだけに直線まで待って脚を余す競馬が目に見える
- シャドウディーヴァ:横山ファミリーワンツースリーの夢を。3着狙いのポツンはあり得る
【記念馬券】有馬記念
初めて有馬記念を生で見たのがナリタブライアンが勝った有馬記念(1994/12/25)。
あれから27年・・・・www
瓦落的にちょっと前の記憶なんだけど・・・。
朝一でパドックに陣取り、生ブライアンを。
ご存知の通り、ナリタブライアンは、皐月、ダービー、菊花賞と圧勝した3冠馬。
菊花賞の前哨戦の京都新聞杯で、スターマンに苦杯を嘗め心配させたが、菊花賞できっちり変わり身を見せ、そして、この有馬記念。
メンバー的には、天皇賞(秋)でビワハヤヒデを破ったネーハイシーザーが2番人気にはなっているが、中山2500mという適性のウマではないし、ビワハヤヒデは故障を発しての惨敗であった。
結果的に、ブライアンの圧勝。
2着に、3歳牝馬最強のヒシアマゾンが入る形となった。
このころは、まだ、競馬ブームの名残もあったので、過熱報道、ファンのフィーバーぶりも今以上。
レース後の場内は、南井コールでもちろん、盛り上がったのであった。
有馬記念2021:回顧
強い馬がしっかり勝った。
演出する馬たちもしっかり役目を果たした。
そんな有馬であった。
パンサラッサが1000m1分を切る逃げ。
離れてタイトルホルダー。
3角から捕まえに行き、直線先頭。
エフフォーリアはしっかりまくって行って4角で射程圏。
加速が早く長くいい脚を使えるので、他馬をねじ伏せた。
問題はステラヴェローチェ。
坂前で突き抜けてきそうだったが、クロノジェネシスすら差すことが出来なかった。
神戸新聞杯の疲れが尾を引いて菊花賞に出走し、それより体調は良さそうだったが、万全ではなかったということだろう。
万全でないように見えたのが3着のクロノジェネシス。
パドックでも、オーラがなかった。
パドックでよく見えたのがディープボンドとアリストテレス。
枠・展開有利と見ていたディープボンドだが、中山実績の無さから、最終的にアリストテレスの馬券を厚めにちょっと早いお年玉を狙っていたであった。
パドックでよかったし、コチラは中山実績もある。
ちなみに、タイトルホルダーもパドックで、軽視した。
馬体重プラスはこの馬に良くない。
過去の戦歴からも、増加時パフォーマンスを落としている。
最後に、
やっぱり、田辺ジョッキーは予想した通りだった。
田辺ジョッキーの良さと有馬は、下手とかではなく、やっぱりリンクしないなぁ~。
【追加:2021.12.25.10:40】
阪神C
阪神Cも有馬記念同様に
コース適正を持った古馬牝馬 VS 3歳馬の図式
- コース適正を持った古馬牝馬:ダノンファンタジー
- 3歳馬:ホウオウアマゾン、グレナディアガーズ、ソングライン、、ルークズネスト
土曜、午前中の段階なので馬場読み次第で予想を変更するが、
阪神芝は、距離短縮の有利の馬場と見ている。
その意味で、
ソングライン、グレナディアガーズ、ホウオウアマゾンの中から本命を選びたい。
そこで、
父キズナ、母父シンボリクリスエスを持つソングラインは人気でも本命に。
前走も早めに先頭という横綱相撲。
1400mで更に良さが出るとみる。
右回りの不安を言われているが、桜花賞は参考外(距離延長でもあったし・・・)
調教もよかったし、レベルの高い3歳馬の1頭。
外枠からスムーズに競馬で馬券圏内は外さないだろう。
問題は相手
グレナディアガーズは調教抜群もこの距離で無駄な脚を使わされる可能性が考えられるがC.デムーロが上手に脚をためてくるでしょう。
大穴は、ベストアクター
順調に使えなかったが、関屋記念で復帰し、セントウルSで最後、しっかり脚を使った。
前走はダートなので論外。
14人気なら
ホウオウアマゾンは成長というよりなんとか調子維持の中間だったので、4番手
以下は強弱をつけて抑え
タイセイビジョン、セイウンコウセイ、デュープロセス、ダノンファンタジー、サウンドキアラ、シヴァージ、ケイデンスコール、ルークズネスト
阪神C 回顧
3歳馬:グレナディアガーズ、ホウオウアマゾンのワンツー
3着にダノンファンタジーが形を付けた
結果となった。
本命にしたソングラインは、外枠から難しい競馬をしてしまった。
【追加:2021.12.25.12:08】
グレイトフルS
本命は、芝変わりのダノングロワール
この馬、これくらいの距離の方が合うしキレよりパワータイプ。
問題は鞍上の田辺。
アサマノイタズラを意識して後ろから行くか?
好位から競馬ができるか?
気になるところだが、最初からレースを捨てることはないと思う。
相手は3歳馬:ヴェローチェオロ
中山コースも上りのかかる競馬もプラス。
穴はバイマイサイド
父ステイゴールド、斤量55キロなら。
以下
サトノラディウス、レティキュール、ロードトゥフェイム、ウシュバテソーロ
ロードトゥフェイムは、丹内から菅原がどうなるか?
軽視はしないが重視もしない
グレイトフルS 回顧
はやり田辺ジョッキーは、中山2500mの乗り方が分かっていない。
逃げるなら、後ろに脚を使わさなければ、馬の良さを出させることはできない。
おいでおいでして、自力勝負に持ち込むというは酷。